設備で変わる施設の雰囲気

特別養護老人ホームは、同じ老人ホームでも、いわゆる民間が運営する有料老人ホームよりも費用が安いため、入居待ちをする人がいるほど人気がある(申し込みから入居まで数ヶ月~10年ほどかかる)と言われています。
施設の雰囲気については、設備の充実度などが1つの基準になると言えるでしょう。

まず、なぜ費用が安いのかという理由を説明すると、それは民間と違って地方公共団体や社会福祉法人などの公共団体が運営している公的な施設であるためですが、公的な施設である以上、それに見合った一定の入居基準が設けられているという制約もあるためです。
その入居基準は、65歳以上で、要介護1~5の認定を受けた、常に介護が必要で自宅での介護が困難な方などが対象になります。
しかし入居希望者が多いため、比較的重度の障害(寝たきり・認知症など)を持った方や、緊急性の高い方の入居が優先されるという現状もあると言えるでしょう。

特別養護老人ホームの設備については、4人以下の相部屋である「従来型」と、一人部屋が確保できる「ユニット型(新型特養)」があるため、どちらのタイプを選ぶかによっても、入居者が受ける雰囲気も変わると言えるでしょう。
またユニット型には、一人部屋が確保できるというメリットのほかにも、ユニットと呼ばれる10人程度のグループごとに分けた(少人数制の)キメ細やかなサービスが受けられることや、施設らしくない雰囲気の、明るいデザインが室内に取り入れられているなどの特徴があります。